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『愛するには短すぎる』の初観劇から 帰途し、うちのお母に 話のあら筋を話していた。
映画の「めぐりあい」に似ていると言っていた。 お母の青春時代の映画だな。 ちょっとHPであら筋を探ってみたが、船の上で出逢った男女の物語らしいぞ。 こっちはいろいろあるけど、最後はハッピーエンドなのよ。 『愛するには短すぎる』の主役とヒロインは まだ若いのでしょう? 最後に二人で生きる事を選択したとしても いくらでもやり直しできたのにねぇ なんか 若さがないわね 余計なお世話です(怒) その言葉が発端になって 何故二人は あそこで別れるという選択肢を選んだのか?という事を考えてみるはめになる。(苦笑) フレッドは 両親を失くしてから(ニューヨークに出てきてから) きっといろんな事を我慢して 諦めて生きてきた人なんだと思う。 自分だって遊びたい盛りだろうに、勉学に励み、問題を起こさないように 誰からも あの子はいい子ねって 言われるように努力して生きていた人なんだと思う。 頭のいい人だなぁ~って感じるのは、バーバラ@となみちゃんが バーバラの上司であるフランク@れおん に絡まれているのを 助ける時に 相手の喧嘩する気満々なのを ピントのズレた会話で 相手のやる気をそいでしまうとこ。 始めは、何で~? バーバラを助ける為に喧嘩して欲しいなぁ~ なんて思ったりしたけど、でも 会話で相手の気持ちをそぐ方が 大人な行動だよね。 大人で、諦める事も我慢する事も知っている男で、周囲の人の視線を常に警戒している(笑)フレッドがバーバラとの恋で何故あんなに走ってしまったか・・・ それはね、バーバラ(本名クラウディア)から マイケルと呼ばれたからなのかもしれないなぁ・・・と。 多分フレッドは今も幸せ(だって諦める事も我慢する事も知っていれば、大抵は幸せでしょう?(笑))だけど、一番フレッドがフレッドらしく あるがままに生きていられたのは、フレッドと呼ばれるようになる前、まだマイケルと呼ばれていた頃だったと思うんだよね。 それも きっとクラウディアという可愛い女優志願の友達がいた頃のマイケルだった時。 船の上で、そのクラウディアという幼馴染の子から マイケルと呼ばれた時に、フレッドは あるがままに生きる事ができたマイケルだった頃に気持ちが戻ってしまったのではないでしょうか? 社長になって、大きな劇場を女優志願の女の子に建ててあげるのが夢だった頃に。 一方、バーバラは、始めはこの恋に 走ろうとしていたよね?(そう感じるのは私だけだろうか?) でも、エドワード@くみちょに自分の愛人であるキャサリン@しのぶねぇさんの恋人役を頼まれて、まぁフレッドなら断れないよね?(笑) キャサリンとフレッドがいちゃいちゃ(笑)している場面←バーバラにはそう見えただろう(笑)を見た時にふっと現実に戻る。 そして、マイケルとクラウディアとして出逢い、幸せだったあの頃とフレッドとバーバラとして出逢った今とでは 自分たちが置かれている立場があまりにも違う事に気付く。 それは 多分もうあの頃には戻れないという事に気付いた瞬間でもあったのではないかな。 クラウディアが言う。 一番欲しいものを欲しがってはいけないのよっ。 これって クラウディアのうまくいかなかった人生から学んだ事だよね。 一番欲しいもの。 6歳の時のクラウディアが一番欲しかったのは マイケルで、一番の夢は女優になる事 そのどっちも叶わなかった。 そして、このお年頃は 同じ年齢だとしたら男の子よりも女の子のが大人なんだよね。 彼女が一言 うん って言えば、この恋を始められるのに、バーバラはフレッドの暴走を止める。 マイケルの事を想って止めているようで、本当は自分の為でもあったのではって思ってます。 クラウディアは恐かったんだと思う。 フレッドが今持っている全てを捨てて、自分と一緒に生きてくれる事は嬉しい。でも先の事なんて分からない。 幸せに暮らせればいいけど、そうとも限らない。 いつの日か、フレッドが自分と出会い、恋に落ち、そして全てのものを捨てた事を後悔する日が来るかもしれない。そんな日があるかもしれない。 幸せに暮らしていたとしても、ふっと 違う人生があったかもしれないって フレッドが思う日が来るかもしれない。(でもフレッドならそんな日は絶対にこない気もする(笑)私的には) それがバーバラは恐かったんだと思うし、またバーバラも やさしい人なんだよね、もう昔には戻れない事も知っていて そして フレッドと同じで 諦める事を知っている人だったんだよねぇ。 やさしい二人だったから、二人とも大人だったから・・・この恋はこれ以上進みようがなかったのかな?と、何度目かの観劇の時に感じました。 これ以上進みようがないなら、選択肢は一つしかない。 別れる事。 「めぐりあい」では 船の上で出逢った男と女が恋をし、お互いに身の回りの整理をしたら、エンパイヤステイトビルの最上階で会おうと約束をして船を降りる。 その約束をした日に 男はエンパイヤステイトビルの最上階で約束をした時間に待っているが、女は来なかった。 男は来なかったと思っている。でも実は女は来たのだ、ただ最上階までたどり着けなかっただけで・・・急いでいた女は交通事故にあってしまい、下半身不随となってしまう。 そんな男と女が偶然ばったり会うのは劇場で。 女は席に腰掛けていた。 男が女に聞く、「あの日、エンパイヤステイトビルに行ったのか?」と。 女は答える「行かなかったわ あなたは?」 男は答える「行かなかった」 と。 うちのお母曰く、この台詞のやり取りがせつないんですって。 女は車椅子の生活だから、男の為に「行かなかった」と言うらしい。 男も少しヘンだなって思いつつも、女の言うことを鵜呑みにする。 白黒の映画。 古きよき時代の映画。 正塚先生の狙った、古きよき時代のメールも携帯もない時代。 凝縮されている言葉があった時代。今よりも言葉が重要だった時代。そんな雰囲気を出せればと パンフレットに書かれているけど、 うちの母が「めぐりあい」を思い出したというのであれば、正塚先生の狙いは当たっていたのではないでしょうか? 夢を見よう もしかしたら フレッドとバーバラも いつの日かエンパイヤステイトビルの屋上で 待ち合わせをする日が来るかもしれない。 すぐの話かもしれないし、10年後かもしれないし、20年後かもしれない 30年後かもしれない・・・ 逢うまでの時間で 形は変っているだろう。 恋人、友人、茶飲み友達(笑) それでもいつの日かそんな日が訪れますように・・・ PR COMMENT
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ここで観たものは全て夢、幻という事でお願いします(笑)
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