狙いなのは分かるけど・・・ 2006/12/22 (Fri)

『タランテラ』ですが、歌のキーが低いなぁ～・・・と感じるのは私だけでしょうか？

　初見の時から　感じていたのですがね。　多分　荻田先生の狙いであり、こだわりだとも思うけど・・・

　キーが低すぎるから、シビさん（矢代鴻さん）すら苦戦しているように感じるのですが、私の気のせいかしら？？？

　私はシビさんの声は低いけど、高い声を出す時にちょっとハスキーに伸びる声が好きです。・・・けど、今回はまったくなし（苦笑）
　
　というか、ドス（笑）を効かしてらして（笑）　そのせいかな？シビさんの『タランテラ』という物語の役どころが　何となく水先案内人に思えなくもない。

　タランテラ＠コムちゃんは自分の意思で行動しているかのように見えて、実はシビさんに導かれているのかも！・・・的な（確かに　そういう意味ではこの低いキーというのが効果をなしているようにも思うが・・・）ニュアンスも感じられなくもない。

　歌の上手いシビさんですら苦戦しておりますから、勿論その他の人達も苦戦しております・・・

　しかしここは歌の雪組と言われた雪組。

　苦戦は強いられているけど、何とかなっているのは　やっぱり雪組の上級生ゾーンは歌の上手い人が多いからだと思う。

　それでも　歌詞はめっぽう聞き取りずらいけど（苦笑）

　あの圭子女史ですら、音程とるのいっぱいいっぱいで、歌詞はけっこう厳しい時がある（その時のコンディションによるけど）

　あみねぇさんは　低い地声での発声は、キャラと相まっていい雰囲気をかもしだしてはいるけど、やっぱり歌詞は不透明な時が多いし、あの歌が上手いハマコちゃんだって厳しい時は厳しかったりもする。

　まーちゃんも地声での発声（まーちゃんフラッシュ時（笑））はいいんだけど、早口言葉のような歌（笑）は、発声に気をつけているのか歌詞は聞き取りやすいけど　踊った後だけに苦しそうだし　しかも早口で歌う歌なので、ヘンなところでブレスが入るのが　たまに気になったりする。

　ここのまーちゃんの早口言葉は、１９日の１８時３０分公演を観劇したのだけど、何公演か私が観劇した中では　この時が一番　良かったように私は思います。（余裕があったから、ヘンなところでブレスが入らなかった）

　娘役さんの地声での発生は好きだから、まーちゃんとか姫ちゃんとかが地声で歌ってくれるのは嬉しい。

　でもね、観劇していて　何もこんな低いキーで　無理して歌わせる必要はあるのかなぁ～・・・という疑問は拭えなかったりするんだよね。

　たまたま１９日にご一緒に観劇した人は、音大出身（まぁ素敵）な人だったので、その方にも意見を聞いてみたのだが（笑）　「下手に聴こえるよりも上手に聴こえるキーを選んであげた方がいいよね？」との意見で（笑）　私も　そー思いました。

　宝塚歌劇団ではジェンヌさんを生徒さんと呼ぶという事は、生徒であるからこそ、今まで歌ったことのない音域までの挑戦！という意味では　今回のこの低いキーで歌う事は、生徒さんからしたら　お勉強という意味合いもあるのかもしれませんが。

　でもねー　コムちゃんファンのＢＡＮＢＯＯちゃんは　少なくともこの公演を　２０公演以上観劇していて、その都度の報告で、「今日は〇〇さんの歌が危険でした。」とか「今日は××さんの歌が盛大に失敗してました。」　というような報告を受けるのも　いかがなもんかと思ったりもしなくない。（苦笑）

　が、荻田先生は難しい選曲をされているとも感じるので、歌唱力は（歌唱力というよりも音域？）あがるので、次回の雪組公演「エリザベート」で　それが活かされればいいですね。

　でも本当に　荻田先生は適材適所で、歌える人が、例え自分の音域以外の歌だったとしても、イキイキと嬉しそうに歌っているのを見るのは、観客としても楽しいし嬉しい。

　ところで、ショー「タランテラ」の黒タキで踊るコムちゃん・・・凄い体力だよねぇ～　

　時計を見ながら舞台を観劇している訳ではないけど、何だかもの凄く長い時間舞台にいるように思える。

　しかも踊りっぱなし。

　銀橋にコムちゃんが移動し、客席には後姿で舞台を眺めている姿をＢＡＮＢＯＯちゃんは、「あそこは　コムさんの休憩場面」と評してましたが、・・・確かに休憩場面だ。（苦笑）

　週末毎に　４週連続で大劇場に「堕天使の涙/タランテラ」を観劇に通っていた　ＢＡＮＢＯＯちゃんは、毎週行く度に　「コムさん　どんどん細くなっているのが分かる」と嘆いていたけど・・・本当に大変だ。

　もう千秋楽まで間もないけど・・・最後まで頑張って欲しい。お願いだからそれ以上痩せないでね・・・・・（涙）

目に見えないものを追い求めているから 2006/12/12 (Tue)

タカラヅカ・スカイステージでの　スカステ・ニュースで、[タランテラ」初日の映像を見た時に、そのドキツイまでのお衣装の色彩と、ワタクシ的にはいただけなかった頭のターバンチック＆羽飾りが、

　「タランテラ」って南米なショーなの！？

　・・・という印象を受けたのですが、あながち間違った印象ではなかったようです。（笑）

　ちゃんと南米も舞台として登場してきた。

　・・・南米・・・ねぇ・・・アマゾンねぇ・・・タランテラの故郷かしらね？　ウィルスの宝庫。エボラもエイズもいらっしゃったところ（笑）

　荻田先生は今回のショーを実験的な部分を取り入れた・・・と語っていたらしいけど、舞台奥を真っ暗にして、生徒さんに蛍光色のお衣装を着せてみるのも、試した効果の1つのような気がする。

　えっと、暗闇の中でお衣装だけが動いているようには　感じたかなぁ～　それが荻田先生の世界を作るのに貢献していたか・・・という問題は別にして（笑）

　ちなみに　かっしーが星組「タカラヅカ絢爛」特出時にて　銀橋で、今やオカマに見えなくなったゆかり（綺華れい）ちゃんがまだ女装して美女に見える時（笑）に　絡まれていた　かっしーが着ていたお衣装を水ちゃんが着ているのですが、白地に赤い花の刺繍が入っているスーツ。（どーしてもゆかりちゃんをアピールしたい私（笑））

　中のブラウスも　オレンジの蛍光色っぽいもので、これもその流れ？なのかと。

　成功・・・したかは分からないけど（笑）

　ここからはもう　コムちゃんサヨナラショー・・・という感じです。

　印象に残っているものは、コムちゃん＆まーちゃんのデュエットダンス＆水ちゃん　とか、まーちゃんフラッシュ！もこちら（笑）

　コムちゃんの衣装の着崩しが素敵です。

　多分　ＢＡＮＢＯＯちゃんは　コムちゃんの大きく開けた胸元ばかりみている事でしょう（爆）

　まーちゃんが　男役さんを引き連れて踊るシーンがあると聞いて　ワクテカしていたんだけどねーーー・・・大階段をまーちゃんを中心にして男役さんを引き連れて　肩を揺らして腕を動かして降りてくるのみだった。

　かっこいいんだよ。　まーちゃんがキリリとしてて。でも・・・・

　「ＡＣＲＯＳＳ」にて　ことこと（琴まりえ）が男役さん従え、弾けるように踊っているのを想像していたので・・・こっこれだけ！？・・・とちょっと寂しかった。←すいません私の勝手な妄想だったから。

　私は　まーちゃんが空気の如く舞うのも好きだけど、　ガシガシ踊る姿も、その可憐な容姿と反していて好きなんだけどなぁー・・・

　ラストは、コムちゃんが階段を登り、エトワール（？）の水ちゃんが階段を降りてきて、すれ違う。

　そこにも　荻田先生の愛を感じていたけど、４度目の観劇をした時には、大階段の下で歌を歌う　キムくんに号泣してしまった・・・

　・・・荻田先生のショーでは　ついつい私は　目に見えないものを観ようとしてしまう。

　・・・だからなのかもしれないけど、つい見えてしまったものがある。

　キムが大階段から　コムちゃんを見送っている。

　キムちゃんは　コムちゃんの新人公演で主演をしてた人。一番キムちゃんがコムちゃんの新人公演で　コムちゃんの役を演じていた人。ある意味　コムちゃんが残していく人。

　だからこそ、この場面は　キムくんが歌い、コムちゃんが大階段を上がり・・・そして継ぎを引き継ぐ人である水ちゃんが階段を降りてくる。

　全てが残酷なまでに美しい場面だっ！
　
　・・・と思ってしまいました。

　あいかわらず・・・タカラヅカ観劇するのこれが始めて！・・・という人にも楽しめるショーでもあるし、ライト＆ディープなタカラヅカファンの人が　思わず号泣してしまう泣きポイントが　きちんと挿入もされている。

　お上手ですわっ！荻田先生（笑）

　ＢＡＮＢＯＯちゃんとも話していたのだけど、「堕天使の涙」と「タランテラ」はテイストが似ていて、そしてどちらもちょっと重みがあるが為にけっこうＷヘッダが厳しいらしい。

　ＢＡＮＢＯＯちゃんは地方在住なので　大劇場にしろ、東宝劇場にしろ　１度遠征すると　どうしたって何公演かまとめ観（とうのもヘンな話ですが）するのが普通になっちゃってるんだけど、２日で３公演が限度なんですと。

　それでも３公演目は　散漫な印象になってしまうらしい。（私も・・・「愛短」大劇場での楽前は３日間で５公演観劇して・・・実は辛かった想い出がある・・・）

　だから、「霧のミラノ/タランテラ」とか、「堕天使の涙/ワンダーランド」とかだったらよかったよねー・・・、もう少し楽に観劇できたかもねー　なんて話をしていたのですが・・・

　「タランテラ」で、こんな最後を見せられちゃうとねー・・・「堕天使の涙/タランテラ」という演目が最後で良かったようにも感じました。

　愛があるなぁ～（荻田先生が　水ちゃんとキムを泣かせたいだけかもしれませんが（笑））って。